久坂部羊氏のノンフィクション作品第二弾。
本書の趣旨は、
「病気の老人に対する、(苦痛だけを伴うような)無駄な延命治療はやめて、さっさと死なせろ。死に時は、ポックリ死ぬのがよい。衰弱して天寿を全うするのが自然の摂理。生き様をシミュレーションするだけでなく、死に様もシミュレーションしておけ」といったところか。
現役の医師が、「老人はさっさと死ぬべき」的な表現を使用しているので、不謹慎というか各方面から叩かれそうな部分もある。
というか、小説作品『廃用身』『破裂』などでの主張のまんまである(WWW
だが、冷静に現状を見極め、いままで避けてきた問題に真っ正面から向かいあっている点は、『大学病院のウラは墓場?医学部が患者を殺す』と同じく高く評価したいところ。
ちなみに、本書でもマスコミ批判は激しい(WWW
安楽死問題なども含めて、関心のある人は読んで欲しい。
世の中には長生きのすすめとか、健康志向の本ばかりの中で、「どうすれば惨めな思いをせず死ぬか」を説いた本はほとんどない。
そういや昔『患者よガンと戦うな』なんて本があったなあ。
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久坂部先生!寿命までもう10年もありませんが、それまでの間、面白い小説をいっぱい書いてくださいね!
※第二章で紹介される、レイ・カーツワイル氏のアンチエイジングのアイデアは、SF小説に出てきそうなアイデアでなかなか面白かった。

