(2018年読了)ホラー・ファンタジー
本屋大賞にも選定され、ベストセラーになった本作。キャタクターや世界観設定などは、いつもの辻村深月作品なのだが、主人公が中学生なだけに、重たさはない。絶妙のさじ加減で提示される謎、読みやすい文章はさすがである。ミステリー的な仕掛けはすぐわか…
表題作のほか、短編全5編を収録。 日本ホラー小説大賞長編賞を受賞者の短編集ということで、期待して読んだのだが、つまらなかった。 まともなオチも、何のひねりもない。正直、凡作以下。 他の作品を読んでないけど、本作を読んだ印象だと、この作家さんに…
6年ぶりの「粘膜シリーズ」ということで、メチャクチャ期待して読んだのだが、とても残念な出来だった。シリーズ史上最低かな。 序盤は良かった。ただ、ある事件を巡って捜査が始まったあたりから怪しくなった。関係者が全部知り合いばかりという、とって付…
「よろず建物因縁帳シリーズ」の第2作。 やはりこのシリーズ、まったく面白くないね。読み進めるのも苦行。ページ数が少ないのに。因縁、伝説話などがいろいろ出てくるが、情報多すぎで整理がつきづらいし。 首洗い滝 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)内藤 …
第18回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。 内省的な表現が多く、とっても文学チックな筆致で、読了まで時間がかかった。世界観というかヌメリヒトモドキのアイデアとエグさ、主人公の狂態。そしてラストのオチなど、悪くはない。才能は感じる。賞を取ったのも…
原題は『寄居虫女(ヤドカリオンナ)』。胸クソ悪くなる系の小説。ラストの処理が残念。敵が勝手に自滅してる感じで……。 侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)櫛木 理宇 KADOKAWA/角川書店 2016-06-18売り上げランキング : 92344Amazonで詳しく見る by …
第21回日本ホラー小説大賞佳作を受賞した表題作と、描き下ろし短編「瓶人」を収録。 作の「牛家」は、講評にもあるよう途中から、なんでもあり(荒唐無稽、不条理)のファンタジーになったのが残念。 この作品の出来だけなら、佳作受賞に疑問符がつく。ただ…
第20回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作。 タイトルが素晴らしいですな。序盤、これホラーじゃねーの?と一瞬思ったのだが、途中からしっかりホラーになってる。カニの砂の団子を作るという特性を用いて、人間(の残滓)の団子が出てくるあたりが、面白い。主…
「講談社タイガ」ブランドで展開されている内藤了さんの「よろず建物因縁帳シリーズ」の第1作。 イマイチだった。まず主人公のキャラクター造形が、藤堂比奈子と同じ。途中から登場する(一見)軽薄なキャラは東海林刑事を想起させる。もうちょっと変えれば…
う?ん、半分くらいが、記憶屋の善悪についての議論というか、主人公の葛藤についての記述だった。同じことが何度も何度も。 ラストは、ちょっとアンフェアな気もする(検証もしてないけど)。 川越シェフもどぎの物語は、ちょっと面白かった。 記憶屋III (角…
義務的に読んだ。 恋愛モノというか、少女マンガっぽさが強化された。 1作目と同様に、同じことが何度も書かれている(登場人物が、繰り返し同じことを反芻する)。そして、まさかの「次作へ続く」。 記憶屋II (角川ホラー文庫)織守きょうや KADOKAWA/角川書…
第23回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作。 続編も発行され、マンガ化もされているので、期待して読んだのだがイマイチだった。 青春小説風というか、謎に牽引力がないというか、全体的に平坦でリーダビリティがなく、読了まで時間がかかった。 記憶屋 (角川…
第22回日本ホラー小説大賞受賞作。映画化(2019年公開)も決定した本作。審査員の評価も高かったという。確かに、頷けるものはある。そもそもタイトルがメチャクチャ面白い。文章力もプロ水準といえる。また、語り手が異なる章構成を取ったのもなかなか良い…
書名にあるよう「少女の殺人」をモチーフとした、エログロなミステリー短編集。5編収録。Amazonのレビューでは酷評されているが、それほどひどいとは思わなかった。ただ、ここ最近、白井智之さんの作品を立て続けに読んだが、似たようなトリック(叙述トリ…
う?ん、これはちょっと駄作かな。前半エログロで、後半が密室ものの本格ミステリーという実験的な造り。後半の推理シーンはロジックを畳み掛けてくるので、それなりに読み応えはある。ただ、謎自体があまり面白くないし、なんとなく場面をイメージしにくく、…
クローン人間が食用として育てられてる、なんていう設定のミステリー。探偵役が何とも面白い。推理は二転三転し、叙述トリック的なものまである。なかなか楽しめる。 ちょっと気になったのは、子供の成長障害などが問題視され、クローン人間の人肉を食用とし…
エログロなミステリーだった。時系列がわかりづらい部分が残念だったが(わざとかもしれない)、終盤のSFミステリー的な仕掛け(死んでも死んでない体)は、そこそこ面白かった。 おやすみ人面瘡白井 智之 KADOKAWA 2016-10-01売り上げランキング : 189796Am…
(何年かぶりに村上春樹の作品を読んだわけだが)結構面白かった。読み始めてすぐ、独特の筆致や言葉遣いが、紛れもなく村上作品だなあ、と感じとれたのがちょっと嬉しかった。本作は、SFファンタジー&恋愛小説が基盤で、そこにミステリー的な要素も入って…