(や行)柚月裕子
畠山鈴香事件をモチーフとした「心の旅」系の小説。 つまらなくはないが、面白くもない。淡々としていた。 田舎社会のクソっぷりがいい感じで描かれてた。 ショックだったのは、名前のミス表記が多かった点。 2章で「柴原」とあるのが、4章では「芝原」にな…
医療業界の闇を、二人の天才的な医師を通じて描いた作品。柚月さんは警察小説でもその力量に感服させられるが、(本作の)病院・医療業界の組織事情、心臓手術シーンの描写等々も圧倒的。ただ、全体的に既視感が漂うのは否めない。終盤に明らかになる主人公…
シリーズ第3作にして、完結編。時間設定として、「1作目より過去」と「2作目より未来」を描いているのが面白い。登場人物も多くやや複雑だが、やはり面白い。特に過去編ともいえる、大上が登場する部分は良い。ただ、本作では、本作独自の大きな事件(展開)…
検事・佐方貞人シリーズの第4弾。中短編4編を収録。最後に、一捻り、二捻りあるのがいいね。 検事の信義 「佐方貞人」シリーズ (角川文庫) 作者:柚月裕子 KADOKAWA Amazon
『孤狼の血』の続編。『孤狼の血』は、骨太な内容の傑作であったが、本作はイマイチだった。駄目な続編の典型例ですな。 暴力団の抗争が複数登場し、複雑化する。それが、何かの伏線かと思いきや、終盤に数行で結論を述べて終わりというお粗末さ。残念だ。 …
文庫版で読んだのだが、ひどいと思ったのがカバーに書かれた梗概(あらすじ)。物語の約8割(約450ページ中360ページ)まで進んで明らかになるような情報が書かれている。その後(の2割で)物語は大きく転換していくものの、はっきり言ってネタバレのレベル…
こりゃ失敗作だね。 ラストで明かされる真相のためとはいえ、特に後半の展開が不自然極まりない。突然、トントン拍子に進む捜査。読者の誰もが気づくであろう(捜査上の)ミッシングリンクをスルー。真犯人も容易に想像できる。後味も悪い。 朽ちないサクラ …
一級の作家の作品だと思うが、正直ミステリーとしては、あまり面白くはなかった。本作では冒頭で、容疑者が明かされる。その人物の過去の足跡を辿るパートと、将棋の駒の捜査パートが交互に展開される。一定の読み応えはあるが、いかんせん捜査パートが淡々…
生活保護費の不正受給をテーマとした作品。ミステリーとして無難にというか綺麗にまとまってる。ただ、サプライズとかが無かった点、終盤がややご都合主義だったのが残念。 パレートの誤算 (祥伝社文庫)柚月 裕子 祥伝社 2017-04-12売り上げランキング : 112…
過去の事件を淡々と調べるタイプの作品だが、リーダビリティは高い。過去の出来事を章として、挿入したのも良かったのかもしれない。ただ、気になる点がいくつかある。1つはタイトル。最後の最後に説明は出てくるけど、タイトルからくる印象が作品の内容と違…
第7回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 デビュー作ということもあって、さすがに荒削りな印象があった。オチも完全に想像できる。文章も巧いし、共感覚を扱う点はユニークだけど。 それより気になったのが、文庫版のくせに、誤変換みたいのが散見し…
本書には、『検事の本懐』に収録の「本懐を知る」の続編も収録。著者の意向かファンの要望かわからない。賛否分かれる部分もあるが、悪くない出来だ。 本書の半分を占める「死命」では、痴漢事件&裁判を扱ってる。地味ながらも難しいテーマで、これまた著者…
短編連作集ということで、「どうかな?」と思って読み始めたが、とても面白かった。事件だけでなく、きちんと人を描いてるのがいい。柚月裕子さんの作品は、やっぱり間違いがないね。 数年前より「このミス」の購入をやめ、読むことすらなくなった。理由とし…
こりゃ傑作だわ。 序盤は、悪徳警察官&真面目コンビが、ヤクザの抗争に巻き込まれ、テンヤワンヤするだけ、かなと思っていた。やたらと登場人物というか情報も多いのも気になった。 ただ、リーダビリティは高く、読み始めたら一気に読ませる力がある。 そし…
「メフィスト」に掲載された短編を5編を収録。何でも屋の上水流涼子の活躍を描くわけだが、トリックなどがチープすぎる。今ひとつ。 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明柚月 裕子 講談社 2017-02-15売り上げランキング : 118637Amazonで詳しく見る by G-To…
オーソドックスな法廷ものかと思いきや、復讐劇を描いたパートが法廷シーンと交互に描くという構成に、いい意味で戸惑う。そして、「表題の意味」が明かされるのを期待し、読み進めることができる。終盤明かされる「表題の意味」は思ったほどではない。本作…
新人 家裁調査官の奮闘を描いた短編連作集。ありがちな建て付けの企画、内容であった(テレビドラマ化とかもしやすいし、作家自身に何らかの利があるからなのか?)。 あしたの君へ柚月 裕子 文藝春秋 2016-07-29売り上げランキング : 136369Amazonで詳しく…
序盤は、退職した刑事がお遍路をしながら、過去を回想するといった内容でやや退屈。ただ、中盤からは俄然面白くなる。とはいえ、真相もそれほど驚くほどのものではないが、刑事の人情ものとしてはなかなか良い。 慈雨柚月 裕子 集英社 2016-10-26売り上げラ…