(2017年読了)ミステリー
またもやアクロバティックな中編である。終盤、逆転につぐ逆転なのはいいのだが、答えは明確にしてほしいなあ?。 Mの女 (幻冬舎文庫)浦賀 和宏 幻冬舎 2017-10-06売り上げランキング : 179130Amazonで詳しく見る by G-Tools あ、そうそう、電子書籍で、本作…
薬丸岳作品らしいテーマとリーダビリティの高さ。 1つ、ものすごい偶然要素が入ってるのが、ちょっと残念。 誓約 (幻冬舎文庫)薬丸 岳 幻冬舎 2017-04-11売り上げランキング : 42462Amazonで詳しく見る by G-Tools
ゼロシリーズの第3弾なのだが、イマイチだった。バベルシステムという発電のアイデア自体は面白い。しかし、小説として面白くない。『シンゴジラ』を彷彿とさせる官邸での描写が多いが、東京にマグマが襲いかかる様というか、パニック描写みたいなのはほとん…
テーマは、いつもの久坂部羊さんらしいもの。誌連載ものなのか、中編。それなりのプロットなのだが、全体として大味な印象があった。久坂部羊さんの作品としては駄作かな。 テロリストの処方久坂部 羊 集英社 2017-02-03売り上げランキング : 271971Amazonで…
序盤は、退職した刑事がお遍路をしながら、過去を回想するといった内容でやや退屈。ただ、中盤からは俄然面白くなる。とはいえ、真相もそれほど驚くほどのものではないが、刑事の人情ものとしてはなかなか良い。 慈雨柚月 裕子 集英社 2016-10-26売り上げラ…
幸せっぽい普通の家族に突然襲った悲劇。息子(高校生)が、行方不明になり殺人事件に関与してるかも知れない。加害者かもしれないし、被害者かもしれない。その状況での、父親、母親、そして娘たちの揺れる心の叫びを描く。どう転んでもバッドエンド(悲劇…
『驟雨の森』を改題。 読んでいる最中はなかなか面白いのだが、オチというか真相が大して面白くないのが残念。 悪寒伊岡 瞬 集英社 2017-07-05売り上げランキング : 64178Amazonで詳しく見る by G-Tools
IR誘致を巡る汚職を、新聞記者が追いかけるというもの。やたら登場人物が多い(特に新聞記者)。いまいちリーダビリティにも欠き、あまり面白くなかった。 バラ色の未来真山 仁 光文社 2017-02-16売り上げランキング : 155794Amazonで詳しく見る by G-Tools
『七月のクリスマスカード』を改題。全体的に重たーいミステリー。第一部、主人公の少女(小6)が、中学の悪ガキに暴行を受けるわけだが、裸にされてしまいそうな展開にドキドキしながら読んだ(W 瑠璃の雫 (角川文庫)伊岡 瞬 角川書店(角川グループパブリッ…
サクッと読めて、詰まらなくはないけど、期待値よりは低いかな。この手のクライムノベルは、レベルが高い作品が多いので、余計にそう思ってしまう。思わせぶりな描写が多いが、全然大したことでないのも減点材料。 もしも俺たちが天使なら (幻冬舎文庫)伊岡 …
宝島社でない版元からの発行。「ゼロシリーズ」とは違った安生作品を読みたかったのが、内容的にも、ストーリーの造りも「ゼロシリーズ」そのもの。本作も、登場人物が多い。また事件も多く、かなり入り組んでいる。つまらなくはないが、面白くもない。 Tの…
テロ攻撃されてる真っ最中に、自衛隊の「防衛出動」について、議論しているシーンが面白かった。『シン・ゴジラ』に影響を与えたかも。著者の安生さんは京大院卒という秀才なわけだが、防衛関係(自衛隊関係)に詳しいですな。デビュー2作目だが、安生さんの…
本作の重要なテーマというかモチーフの一つである「田舎町ならでは」というのがあまりなかったんだけど。 沈黙の町で (朝日文庫)奥田英朗 朝日新聞出版 2016-01-07売り上げランキング : 116474Amazonで詳しく見る by G-Tools
刑事犬養隼人が登場する短編集。どの作品もどんでん返しあり。 七色の毒 刑事犬養隼人 (角川文庫)中山 七里 KADOKAWA/角川書店 2015-01-24売り上げランキング : 32531Amazonで詳しく見る by G-Tools
残りのページ数とか考えて読んでいけば、ミスリードさせようとしてるのが分かちゃうのが残念ですな。 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 (角川文庫)中山 七里 KADOKAWA/角川書店 2014-12-25売り上げランキング : 43888Amazonで詳しく見る by G-Tools
タイトルや装丁(画)のイメージと異なり、内容はもっと重い、というか社会派チックな側面もある。終盤、ピアノをうまく小道具として活用する部分、張り巡らされた伏線とその回収。なかなかの作品である。 連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)中山 七里 宝島社…
第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。謎の大量死の真相が明らかになるまでは、面白い。ただ、それ以降は微妙かな。主人公の一人である細菌学者がジャンキーになり、神の啓示がどーのこーの言い始めるあたり、必要性があるとは思えない。原題(「下…
第8回『このミス』大賞大賞受賞作。中山七里氏のデビュー作。『テミスの剣』 を読んだときに、文章下手じゃん、と思ったが、撤回。全然下手じゃない、むしろ上手い。最初、青春ものなのかなと思って読み始めたら、火事で全身の皮膚を総移植なんていうまさか…
語り手が小説家で、自身に関連する事件についてのパラレル小説を書く、なんて設定がいかにも面白そうで、どんな仕掛けがあるんだろう、とワクワクしながら読んだ。 文庫230ページほどの中編だが、中盤以降登場人物も増え、内容的に複雑になる。で、エピロー…
もうちょっと気の利いたタイトルがあるかと。感想としては、可もなく不可もなし、といった印象。五十嵐貴久さんなので、仕事としては間違いはない。事件も二転三転するし、キャラも生き生きとしている。時間潰しといったら失礼だが、それなりの読書時間を過…
本作は、ハートフル&ミステリーといったもの。ホント、秋吉理香子さんの作品は、安定している。ド安定。素晴らしい。 ドラマ化しやすい作品というか、シナリオの公募とかの大賞にふさわしい作品だと思った(タイトル、ストーリー、設定など)。幽霊ネタが絡…
「正義」というか、徹底的に法律を守るロボコップ的な女性が登場するこわーい話。冒頭に謎の手紙を登場させるなど、ミステリー的に工夫された構成となっている。 絶対正義秋吉 理香子 幻冬舎 2016-11-10売り上げランキング : 163119Amazonで詳しく見る by G-…
これはこれで良いのだが、139ページの8行目の人名って、明らかに間違いですよね。 これが残念。 ところで、らいちみたいな契約してくれる人、どこかにいないかねえ(W 双蛇密室 (講談社ノベルス)早坂 吝 講談社 2017-04-06売り上げランキング : 73235Amazon…
事件というか、謎自体があまり面白くない。微妙な作品だった。 彷徨い人 (幻冬舎文庫)天野 節子 幻冬舎 2014-10-09売り上げランキング : 532434Amazonで詳しく見る by G-Tools
冤罪(証拠偽造)をテーマとした作品。中盤以降の展開が、新しい感じがした。序盤、文章がやや下手に感じたが、全体として悪くはない。 中山七里さんの作品を読むのは初めてだったが、これから他の作品も読んでみようと思う。 テミスの剣 (文春文庫)中山七里…
無駄な要素が少ない中編小説。 解決編で、事件の様相が「反転」するあたりは素晴らしい。 仮面幻双曲 (小学館ミステリー21)大山 誠一郎 小学館 2006-06売り上げランキング : 611582Amazonで詳しく見る by G-Tools
浦賀和宏さんらしい、胸クソ悪い話。戦後まもない頃、17歳の女学生が騙されて田舎町(村)に行くのだが、そこで犯されまくるとか、顔というか目を切られるとか。あと、猫ちゃんに火をつけるとか。ネタバレぎみだが、そもそもの「死体の偽装」の目的(計画)…
「夏目信人シリーズ」の1冊。1つの事件を、刑事(夏目)と検事が、別々に捜査する過程を描いている。片方がまったくの的外れの捜査をしているわけでもなく、きちんと真相に近づいていく。小説の技法としてなかなかレベルの高いものを要求されると思う。ただ…
天野節子氏の他の作品(『氷の華』『目線』)と異なり、アリバイ崩しが中心となる。捜査過程(捜査会議など)を丁寧に描くというのは、天野氏ならではだが、作品ごとに大きく作風が変えているのは、なかなかのもの。なお、幻冬舎文庫版では、表4にあらすじが…
それほど激しいストーリー展開があるわけでもないのに、そこそこの長編。よく書けるなあと。警察の推理描写などにページを費やしている部分は好感が持てる。『氷の華』 と同様に、警察の操作手法に問題がありすぎるけどね。 タイトルの意味は終盤になってわ…