本書は、YouTubeがもたらした「ネット上での様々な現象」と「広告マーケティングの変容」についてまとめたものだ。
日頃から、YouTubeを閲覧している人や、ネットウォッチを怠らないブロガーからすると、それほど目新しいことは書いていないと感じるはずだ。
しかし、現状の再確認という意味では、ある程度有効な本といってよいだろう。
視聴率至上主義のテレビ局のあり方に疑問を投げかけるあたりは面白い。私は、ネットの登場によって、新聞社がヤバイのではと思っていた。しかし、近い将来テレビ局も相当危機的な状況に陥るかもしれない。
また、本書では、企業や著作権者に対して、YouTubeやユーザーといかに共存、繁栄していくかを問うている。このあたりは、私も激しく同意するところである。個人的には、過去の作品を含めて映画の予告編などは、すべてYouTubeにUPしろや!とか思ったりする。
できれば、PVも。
ところで、あとがきによると、この本の原稿がまとまったのは2006年11月とある。
もうすでに、半年ほど経過しているため、状況はいろいろ変化している。
たとえば、前にこのブログでも紹介した「ニコニコ動画」の登場だ(私などは、頻繁に「ニコニコ動画」を見ているダメ人間だ)。
そのニコニコ動画自身、WebマーケティングやWeb2.0のあり方を考えた時、十分注目に値する存在である。
また、その動画共有コミュニティにおいても新しい動きが見られる。
たとえば、↓は、ニコニコにUPされた『「ドラクエ4」の楽曲をピアノで演奏する動画』に、あわせてバイオリオンを引くという動画だ。これが、ニコニコ上で反響を呼んでいる。
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以前、「ハルヒ動画」(アニメ、『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」のダンス)などが話題になったが、このドラクエ動画のような形で、ユーザー同士がつながっていくというのも、新しい展開であると思う。 | |
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■メモ
・フォークソノミー……タグによるコンテンツ分類。
・SEO……検索時に上位にヒットされるようになる工夫。検索エンジン最適化。
・CGM……Consumer Generated Media。ブログなどの消費者生成型メディア。
・クリエイティブ・コモンズ……ある条件下で著作物を他人に利用使用させようとする運動。著作権の新たな枠組み。



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